心の矢 2008 9 7

A word is no arrow, but it can pierce the heart.
言葉は矢ではないけれど、人の心をよく射抜く。
(ブルガリアのことわざ)

この「ことわざ」は気に入りましたので、私のサイトでも使わせてもらいます。

書名 勝つための英単語
著者 晴山 陽一  ちくま新書

 英単語(English word)の学習書というと、堅苦しいものが多いと思いますが、
この本は、ゲーム感覚で、通勤の電車の中でも、気楽に使えると思います。
 さて、この本の「あとがき」には、興味深いことが書いてあります。
以下は、引用です。
 アメリカ人だって正しい発音ができない人はたくさんいます。
たとえば、現ブッシュ大統領など、nuclearという重要単語が、
うまく発音できなくて、「ニューキュラー」となってしまいます。
 おまけに彼には、綴りを見ても、
うまく発音できない「読字障害」があるという説もあるくらいです。
ここまでが引用です。
 日本人は、あまりにも正確な発音に、こだわりすぎていると思います。
通訳になりたい人は別として、気楽に行きましょう。
 そもそも、日本人だって、日本語の正確な発音を習得するのは困難だと思います。
私の知人に、このような人がいます。
この人は、正確な標準語を話しますが、言葉に、かすかに関西の響きがあるのです。
「もしかして」と思って聞いてみると、高校生まで関西に住んでいたというのです。
関東に住んで数十年、それでも発音に関西の響きが残るのです。

古豆腐屋 2008 1 27
 英語は、カタカナで覚えるべきだと思います。
なぜかといえば、以下の本を読めばわかるでしょう。
「怖いくらい通じるカタカナ英語の法則」
池谷裕二 著  講談社ブルーバックス
 著者によれば、今までのカタカナ(ルビ、振り仮名)には間違いがあった。
「animal」は、「アニマル」とルビを振るのではなく、
「エネモウ」、あるいは「エアネモウ」とルビをつけるべきだった。
(日本人は、最初に「ローマ字表記」を覚えるから、
「animal」は、「アニマル」と発音してしまうのかもしれません)
 ともかく、通訳になりたい人は別として、
普通の日本人は、英語は、カタカナで覚えるべきだと思います。
 脳科学的に言えば、言語習得能力(聞き分け)は、
「8歳までだ」と聞いたことがあります(いわゆる「9歳の壁」)。
 私の知人で、こんな人がいます。
完璧な標準語を話しますが、かすかに関西弁の音(響き)が聞こえるのです。
それは、言語(方言)ではなく、音のような響きです。
 そこで、聞いてみると、「大人になってから、関東に住んだので、
かすかに関西弁が残っているかもしれない。
高校生まで、関西に住んでいた」と言うのです。
 日本人が、一生懸命、日本語(標準語)を習得しても、
やはり訛り(方言)、いや音感(響き)が残ってしまうのです。
 ましてや、日本人が、英語の完璧な発音を習得するのは無理でしょう。
どう上達しても、日本人の英語には、日本語訛りが残るでしょう。
 この際、気楽に英語を始めませんか。
通訳になろうとしている人は、ごく、わずかです。
 英語は目的ではありません。
単なる道具でしょう。
 発音記号や文法にこだわっている日本人は、
自転車のマニュアルを必死に読んでいる人と同じです。
どんなに自転車のマニュアルを読んでも、自転車を乗れるようにはなりません。
何度も転びながらも、実際に自転車に乗った方が習得は早いでしょう。
 昔、こんな話を聞いたことがあります。
日本人が、「フィラデルフィア」と発音しても、通じなかった。
そこで、「古豆腐屋」と発音すれば、現地の人に通じたと。
これは、カタカナよりも、「漢字で覚える英語」でしょうか。




















































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